日常の中で、普段とは違う流れになったときでも、個々の特性に合わせた声かけ、感覚統合や認知課題を通してきちんと認知できることで、生活の中で起きる様々な変化にも対応できやすくなりました。
例えばA君は、”並ぶ”という場面で、以前は移動の時に整列して並ぶことが難しく、とび出したり、他児を意識できず、はみ出していくことが多かったのですが、感覚統合や認知・行動療法的アプローチ、個別認知訓練での認知シート等(個々に必要なプログラムをセンター長と療育技術者とが分析・話し合い、それぞれに合ったオーダーメイドシートを用いて行なっています)による個々に適した、必要な課題を毎日取り組んでいきました。約半年後、”並ぶ”という生活動作を無理なく正しく学習し、落ち着いて集団参加(行動)ができるようになり、何よりも本人が楽になっていきました。
子どもは日々変化しますので一瞬、一瞬の言葉・行動を出来る限り見逃さず、分析のデータにし、その都度話し合うことが重要だと考えています。