教育委員会主催でセンター長による講義が行われました。
ご自宅でも取り組める体操や身体の構造を理解し、動かし方、考え方を意識して生活に取り入れる内容でお話しさせて頂きました。
今回のコンテンツとして…
・記憶・言語機能・前頭葉系体験問題
例えば、スライドの映像を覚え、脳の記憶をつかさどる部分を刺激していくなど。
・誤嚥について
摂食・嚥下のメカニズムを知り、意識して動かす(カラオケもいいですね♪)など
・肩・股関節の構造と、負担の少ない動かし方
・何(動作・認知)がどこに効いているのか意識付け
・感覚刺激の入り方で認知のし方や運動が変わる理由
子どもの場合の変わり方と大人(高齢者)の場合の変わり方など
・講義のまとめとして、実際に一緒に身体と脳を動かしてみましょう 等
例えば、物を持ち上げるという動作一つに視点を当てると、握る-肘関節の屈曲-脳へ刺激が伝わることによって自分の身体の仕組みが解る。そこに意識を向けることで認知-運動に同時に刺激が入り効果が倍増します! 更に言語が入るとなお良いですね。
実際の療育場面でも、子ども達の動きに合わせ、例えばブランコ(bolster swing)に乗っている子どもの骨盤・腕に触れながら、反射が出ていることを伝えると、子どもも力の入る感覚が解る。
トランポリンを跳ぶ。高く跳んでいるつもりなのに、「あれ?何か違うぞ?」と気付き、挑戦すること(これが素晴らしいことですね。)で、ありのままの姿を理解し、まずは自分の身体の状態を受け入れていきます。
そこをどう改善していくかを、それぞれの発達に合わせアプローチしています。
編集者コメント:
私たち療育者も親として日々生活するなかで自分の子どもに限らず、親、祖父母などをみていて「ああ、そうだなあ」とつながる場面が多々あります。
今回の講義を通し、参加された皆様も体験することによって、普段何気なくしている動作の仕組みを知り、精密機器のような身体の連動の面白さを感じて頂けたのではないでしょうか。
教室の皆様はとても熱心で、若々しく素晴らしい笑顔でした。
参加者の皆様、教育委員会の先生方、有難うございました。